2019年の春頃から話題を集めているドリンクを知っていますか?
注目を集めたのは今回が初めてではなく、再びブームがやってきた、と言った方が正解です。
ドリンクのブームもファッションと同じで、ブームが終わっても再びやってくるのです。
そのドリンクとは、『タピオカドリンク』です。
『タピオカドリンク』とは、飲み物の中に黒色のカエルの卵みたいのがいっぱい入っています。
『タピオカ』を知らないヒトからすれば、ドリンクの中にカエルの卵みたいのが入っている!?とビックリしてもおかしくはありません。
タピオカの原料は南国原産のキャッサバというイモの種類のひとつです。
キャッサバと呼ばれている根茎から製造されたキャッサバデンプンのことを『タピオカ』と言うのです。
デンプンの製造方法の呼び方がブラジル先住民の言葉トゥピ語で『tipi’oka』と呼ぶので、その呼び方から『タピオカ』と呼ばれる様になりました。
キャッサバデンプンは、タピオカ以外にもライスヌードルや冷凍うどん、ポンデケージョやお菓子の材料に用いられています。
ポンデケージョとは、食感がお餅みたいにモチモチとしたパンのことです。
日本でタピオカが流行ったきっかけは、紅茶にタピオカを入れた『タピオカミルクティー』です。
冷たいアイスミルクティーの中にタピオカが入っており、紅茶味のタピオカを食べるのが美味しいのです。
タピオカ自体はデンプンなので、ほとんどといっていいほど味がないのでドリンクを選ぶことがありません。
若干の甘さがありますが、タピオカ単体でそこまで味はうるさくないので、気になりません。
コーヒーゼリーならず紅茶ゼリーの様な味が『タピオカミルクティー』の特徴です。
『タピオカミルクティー』の難点をあげるとすれば、タピオカは底に沈んでいるのでストローを使って飲むのですが、太いストローを使わないとストローに詰まってしまいます。
そんなタピオカですが、2019年は『タピオカミルクティー』ではなく、ジュースやシェイク、お茶など色々なドリンクに入れてあるのがブームなので、純粋にタピオカがブームとなっているのです。
コンビニのカップスタイルのドリンクにもタピオカを用いたモノが2~3種類あり、東京などの一部のコンビニでは売り切れるほどの人気商品です。
しかし、コンビニで販売しているタピオカのドリンクにはタピオカ風ドリンクと書いてあるドリンクがあります。
見た目は『タピオカミルクティー』の様にドリンクの底に黒いカエルの卵みたいのが沈んでいるのですが、タピオカかと思いきやタピオカではないのです。
タピオカに似せて作っているゼラチンなのです。
なのでタピオカ風とパッケージには書いてあるのですが、ラベルを見ずに見た目だけで買ってしまうヒトも少なくありません。
タピオカ風ドリンクはタピオカを使用していないので、飲んでみるとスグにタピオカじゃないと分かります。
タピオカ風ドリンクのゼラチンの方が実際のタピオカと比べると固さが柔らかいのです。
歯ごたえがなくこんにゃくゼリーを食べている様な食感がします。
東京などではブームに目をつけて、タピオカ専門のドリンク店が次々誕生しています。
タピオカ専門店だとタピオカブームが去ってしまうと閉店してしまう気がしますが、最近ではブームが去ってもタピオカが好きな人はコンビになどでタピオカドリンクを買って飲んでいます。
また、お店を出すにしても準備期間なども必要なのでスグスグに建設、オープンするのは難しいです。
タピオカ専門のドリンク店が増えたのは、たまたまタピオカブームと被っただけなのです。
タピオカ専門店はコンビニとは違って、タピオカ風のゼラチンを使っていることはないので、本場のタピオカドリンクを飲みたいと思ったら専門店で自分好みのタピオカドリンクを見つけてみることをオススメします。