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本来の池の姿に戻すことができるのか?

「かいのぼり」という言葉を知っていますか?

「かいのぼり」とは、池の水を全て一度抜いてしまって池底を天日干して水質を一度浄化し外来種の生物を駆除する作業のコトです。

先日18日から都立公園としては初めての東京都立井にある井の頭池で「かいのぼり」がスタートしました。

井の頭池が「かいのぼり」を行なった理由は、2017年の開園100周年に向けての準備のためです。

「かいのぼり」を行なうのは、弁天池を除いた井の頭池のボート池とお茶の水池です。

「かいのぼり」で抜き取られる水の量は約3万4000千平方メートルで、重さにすると5万4000トンにもなります。

一度にその様な大量の水を抜き取ることは不可能なので、毎日6000トンの水をポンプを使って神田川に排水します。

水抜きが完了すれば2月いっぱいは池底を天日干しして、同じ水位に戻す作業の完了目安は3月下旬となっています。

「かいのぼり」のメリットは大きく2つあります。

ひとつは、井の頭池の生態系を本来の姿に戻すことができます。

最近では、飼えなくなってしまった外来種の魚や池で生活する生物を井の頭池に捨てるヒトがいます。

外来種である魚や生物は、井の頭池の生態系を壊してしまい、本来いるハズの生物が絶滅しているケースも珍しくありません。

ふたつめは、不法投棄されたゴミを出すことによって、井の頭池本来のキレイさを取り戻すことができます。

現に池の水を抜いてみると自転車や原付などが大量に捨てられていました。

ある程度、想像はしていたと思いますが、あまりの放置の量に「かいのぼり」の作業員も言葉をなくしてしまいました。

こういったゴミは、自然を破壊してしまうので、池に住んでいる生物達のエサがなくなってしまい最終的には生態系を壊してしまうことにも繋がります。

これを機会に井の頭池にはゴミや外来種を放棄しない様にしてもらいたいですね。