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尚仁沢湧水に忍び寄る産業廃棄物の最終処理場

日本で需要な課題となっているのが、東日本大震災で出てしまった放射性物質を含む廃棄物である。

放射性物質を含むというコトは、最悪な場合、人間にも何らかの害を与えてしまう恐れが充分にある。

現に1986年に起きたチェルノブイリ原子力発電所事故では、過去最悪の原子力事故となり街ひとつがゴーストタウンと化した。

ヒトだけでなく草や木、植物なども枯れてしまい、未だに立ち入り禁止区域となっている。

それくらい、放射線物質の事故は怖いのである。

東日本大震災で被害を受けてしまった福島第一原発事故もチェルノブイリ原子力発電所事故と同レベルの事故ではないのか、と色々な憶測や不安が未だに飛び交っている。

そのため、放射線物質を含む廃棄物の処理場をドコに作るのかが深刻な問題となっている。

政府から廃棄物処理場として全国で自ら進んで建設を受け入れてくれる所がないか探してみたが、県民や市民の反対意見からドコもなかった。

とは言え、廃棄物の処理場を作らなければ前に進むこともできない。

そこで、環境省は放射性物質を含む指定廃棄物の最終処理場を尚仁沢湧水で有名な栃木県塩谷町を選定することにした。

栃木県塩谷町は、湧水である尚仁沢湧水で町おこしをしてきた。

尚仁沢湧水が銘水として名前を知られる様になったのは、自然が豊かでキレイで美味しい湧水が湧いているからである。

そんな自然が潤って町おこしの一貫として自然を大事にしてきた栃木県の塩谷町に放射性物質を含む廃棄物の最終処理場を作ると一方的に伝えられたら、町民の誰でも怒るのは当たり前のコトである。

放射性物質は人間だけでなく自然環境にもどのような影響を与えるか分からないし、最悪なケースだと自然を破壊してしまう。

さらに銘水尚仁沢湧水で町おこしをすることもできなくなり、栃木県塩谷町自体に大きな損害を与えてしまう可能性もある。

無論、環境省のこの判断には、町長だけでなく町民も大反対している。

豊かな自然を破壊して、本当にこの場所でなければならないのか。

自然は一度破壊してしまうとスグには元の様な美しい自然に直すことはできないから、慎重に検討をして欲しい問題である。