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牛乳の消費が減り窮地に陥る酪農家

COVID-19(新型コロナウイルス)の感染者数が毎日の様に増えていき、病院のスタッフからもCOVID-19の感染者が出たことで北海道では非常事態宣言が道知事から発令されました。

北海道は2月に有名な冬の祭典『札幌雪まつり』で多くの中国人が北海道に来ていたこともあって感染者数が爆発的に増えました。

また季節も本格的な冬ということもあって、体調を崩しやすい季節でもあります。

非常事態宣言が発令した北海道では、小中学校、高校は休校となりました。

大学も大学側の何段で休校にしたところがほとんどでした。

北海道は、本島と離れているので他県への感染拡大を防ぐ目的でもありました。

北海道に住んでいる人には不要な外出をしない様に同知事が毎日の様に道民にお願いをしていました。

しかし、北海道から本島に、本島から北海道への人の移動があり、北海道から来た人と外出していたら感染した、北海道に仕事で出張していたら本島に帰ってきたら体調が悪くなり検査をしたら感染していた、という事態が続いたため、多くの人が北海道は危険だというイメージを持ってしまいました。

そのため北海道に行く人が急激に減り、海外から北海道への観光や旅行者数も急激に減りました。

北海道といえば観光と酪農がメインになってきます。

観光客が減ってしまったことでお土産が全くと言っていいほど売れません。

北海道のお土産といえば石屋製菓の『白い恋人』六花亭『マルセイ・バターサンド』ROYCE`(ロイズ)『生チョコレート』など有名なお土産がたくさんあります。

お土産が減らないために工場の稼働時間も減らし、1日の生産量を減産しなくてはいけなくなりました。

北海道の観光業としては大きな痛手でしかありません。

非常事態宣言の発令もあって北海道のサービス業では、店舗によってはローテンションで従業員を出社させたり自宅待機にさせていました。

それは工場も一緒です。

北海道は海外だけではなく、日本国内からは修学旅行の旅行先としても人気の高いエリアなだけに飲食店にとっても深刻な状態となってきました。

さらに北海道で追い討ちをかけたのが牛乳です。

北海道では酪農もしており、乳牛もたくさんいます。

牛乳の生産量も圧倒的に多いです。

ところが、小学校と中学校が休校になってしまったことで学校給食に卸していた牛乳が余ってしまったのです。

休校も1日や1週間程度ならまだしも数ヶ月も休校になってしまったら牛乳の余りも何トンという量です。

おまけに牛乳はスイーツ系のお土産の減産によって、工場に卸す量もかなり減ってしまい牛乳の行き場がなくなってしまいました。

牛乳は牛のお乳を搾るので牛から搾らなければいいのでは?と思うかもしれません。

ところが牛のお乳は毎日搾ってあげないと乳腺系の病気に牛がなってしまうので、搾らないというわけにはいきません。

牛乳が大量的に余ってしまい、捨てるという処分しか方法がなくなっていきます。

酪農の生産者としては一生懸命に愛情を込めて育てていた乳牛の牛乳を捨てるのは、涙を飲む様な苦しさです。

日本では戦後、牛乳の消費量は非常に多かったです。

栄養がなかったので牛乳で不足分の栄養素を補ったりしていました。

学校の給食で育ったという戦後直後の子供は多いです。

しかし戦後、日本は経済を立て直し豊かな国民生活を送れる様になった頃から、牛乳の消費量が減り始めていました。

その背景には学校給食の廃止をする学校が増えたことにあります。

子供のアレルギーが増えたことや、担任やクラスメイトの食べ物アレルギーの認知度の低さなどから給食を廃止にした学校も少なくありません。

このことで牛乳の消費量も減ったので生産量も減らしていました。

そんな中、COVID-19の影響で酪農は大打撃を受ける形となってしまいました。

酪農の深刻さから本島でも少しでも牛乳の消費量を増やそうと『牛乳を飲もうキャンペーン』を展開することになりました。

もし本島の1家庭が毎日1000mlの牛乳を1本消費したら酪農家としてはありがたいのですが、牛乳を飲む量を増やしたらお腹を壊した、という人が増えてしまい思い通りになりません。

そこで次に目をつけたのが家庭でのお菓子作りです。

ところが家庭でお菓子作りがブームとなると、ホットケーキミックス粉を転売屋が買い溜めするなどしたせいで、お菓子作りでの消費も難しくなりました。

日本にとって酪農家は重要です。

酪農家が減って牛乳がレアな飲み物にならない様に考えていく必要があります。